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刈払機の種類と選び方

はじめに

「草刈りをしたいけれど、どんな機械を選べばいいのか分からない」そんな声をよく耳にします。刈払機は種類が多く、それぞれ得意な場面が異なります。敷地の広さや雑草の種類、作業環境に合わせて選ぶことで、効率も安全性もぐっと高まります。今回は、草刈り機の代表的な種類と選び方のポイントをご紹介します。

刈払機って何?

操作性がよく斜面でも使えます

「刈払機」とは、草を刈るための機械の中でもっとも一般的なタイプで、庭から農地、空き地まで幅広く活躍します。

この記事では、まず刈払機の基本を簡単に説明したうえで、種類と選び方のポイントをご紹介します。

刈払機の種類

1. 動力別の違い

  • エンジン式
    パワーが強く、広い面積や太い雑草、笹の刈り取りに向いています。ただし重さがあり、燃料補給や排気音もあるため住宅地にはやや不向きです。
  • 充電式(バッテリー)
    軽量で扱いやすく、静音性も高いため庭や住宅地におすすめです。女性や高齢の方でも扱いやすい反面、稼働時間はバッテリー容量に左右されます。
  • 電源コード式
    軽量で連続使用が可能ですが、延長コードが必要なため広い場所では不便です。庭や狭いエリア向けです。

2. 持ち方・形状の違い

  • 両手ハンドル型(Uハンドル):体への負担が少なく、広い面積を効率的に刈れます。
  • 片手ループハンドル型:小回りがきき、庭や障害物の多い敷地で活躍します。
  • 背負い式:長時間作業や傾斜地に向いており、腕や腰への負担を軽減できます。

3. 刃の種類

  • 金属刃:硬い雑草や笹をしっかり刈れる定番。
  • ナイロンコード:障害物周りに安心して使え、庭木やフェンス沿いに便利。
  • チップソー:竹や硬い雑草に強力。

刈払機の選び方のポイント

  • 敷地の広さ:広ければエンジン式、小規模なら充電式。
  • 雑草の種類:太い雑草・竹には金属刃やチップソー、柔らかい草はナイロンコード。
  • 作業環境:傾斜地なら背負い式、住宅地なら静音タイプが安心。
  • 体力や経験:初心者や女性には軽量タイプがおすすめ。

広い面積や樹木化した場合は乗用タイプも

乗用タイプなら広範囲の畑などもスピーディーに対応できます

雑草が長年放置されて「樹木化」してしまった場合や、敷地が非常に広い場合は、刈払機だけでは効率が上がりません。そんなときに役立つのが乗用タイプの草刈り機です。

乗用タイプなら短時間で広範囲を処理でき、体力的な負担も大幅に軽減できます。ユタカ農機のくさかり事業部では、乗用タイプでの対応も可能です。街の便利屋さんの草刈りだと刈払機だけの対応になることも多く、作業には何倍も時間を要することがあります。

刈払機と乗用草刈機の平地での比較イメージ(例:1,000㎡の平地)はザっと以下の感じです。

刈払機(1人で対応)3〜5時間
刈払機(3人で対応)1〜1.5時間
乗用草刈機1台15〜20分

安全対策も忘れずに

  • 保護メガネ・手袋・長袖を必ず着用
  • 作業前の点検(刃やナットのゆるみ)
  • 周囲の安全確認

まとめ

刈払機は「動力 × 持ち方 × 刃」の組み合わせで、自分に合った1台を選ぶのがポイントです。敷地や雑草の種類、体力に応じて最適な草刈り機を選びましょう。広い面積や傾斜地の草刈りは、プロに依頼するのも安心です。